プジョーCoupe407 試乗記

しばらく更新が滞っていたが、プジョーCoupe407にようやく試乗することができた。



ノーズが長く、まさにスタイリッシュである。



テールのデザインもけばけばしくなく安定感がある。



エンジンはV6、3000CC、210PS。



HDDナビが標準装備されていて、テレビもDVDも鑑賞することができる(走行中はナビ機能のみ)。

さて、エンジンをかけて試乗してみる。
すぐにわかるのが、さすが3リッターと思わせるトルク感だ。
変速のショックもなく、非常にスムーズに加速していく。
235/45R18というタイヤを履いている割りには、ゴツゴツ感は全くない。
室内は静かで、わずかにロードノイズを拾う程度だろう。
ステアリング操作も軽く、私には軽すぎると思うくらいだった。
ただノーズが切れ込んでいるため、先端が非常にわかりにくい。
慣れてしまえばどうということはないと思うのだが、決して小さくないボディーサイズと長いノーズに最初は戸惑うかもしれない。



室内の作りもしっとりと仕上がっていて、いやらしさがない。
クーペというとリアシートのスペースが問題になるが、レッグスペースはたっぷりとある。
座ってみるとさすがに高さがないのは否めないので、身長の高い人には圧迫感はあると思う。
サイドブレーキのレバーが助手席側にある。
これは元々が左ハンドルの車なので仕方ないことなのだが、ちょっと手を伸ばさないと届かないのがネックか。



更にリアにもエアコンの噴出し口があって、これは非常にいいと思う。

この車は決してスピ－ドをガンガン出して乗る車ではない。
現行でこのクラスのクーペがない中、本当に車が好きな人がおしゃれに乗りこなすにはうってつけの車ではないだろうか。

プジョー307と比べて：
車格が全く違うので比べるのも無理があるのだが、あえて比べると全てにおいてリファインされている。
足回り、変速のショック、静かさなど別次元の仕上がりだ。
同じメーカーの車かと思うくらいに違う。
価格も549万と307の倍の価格設定だが、それだけの価値はある車だと思った。

今のところライバルらしいライバルはいないと思うのだが（一部メルセデスにクーペがあるが)、BMWの3シリーズの335クーペが出てくれば強力なライバルとなるだろう。
335クーペの価格が私は今のところわからないのでなんともいえないが、335はターボつきの強力なエンジンを積んでくるので楽しみな車ではある。

最後にCoupe407は月間生産数に限りがあり、今頼んでも4，5ヶ月待ちの状態だという。